結論から書きます。
職場の嫌な上司や同僚、そしてお局様。
日々溜まるストレスの大きな原因となる人たちを
『たった1か月であなたの味方に変えます!』
やり方はいたって簡単!
『無理のない範囲でみんなに親切にするだけ』
たったこれだけで確実に周りが変化していきます。
「そんなバカな!?」
・・・そう思いますよね。
でもこれが科学的にも実証されてるんです。
イェール大学・医学部のエミール・アンセル氏らの研究データによると
「他者に親切をすることが、自分自身のストレスを軽減させ、幸福度を高める」
ということがわかっています。
この研究は18才~44才の成人44名を対象に行われ、スマートフォンで14日間の日常に起きた経験や感情をすべて報告してもらいました。
日常のストレスの度合いや人に対して何か親切なことをしたかなどです。
参加者は10項目の「PANAS」と呼ばれるポジティブ感情測定法を用いて精神的な健康状態を回答しました。
その結果、何らかの親切・援助行為を行った人はその行為によりポジティブな気分になりその日の幸福感が高まったそうです。
逆に親切・援助行為が少なかった人は気分もネガティブになり、その日の幸福感は少なかったとのことです。
また、カリフォルニア大学がコカ・コーラ社で従業員に対して行った実験では更に興味深い結果が出ています。
実験は「幸福感に関しての研究」であることを伝え、参加者に週に一度、以下の内容の記録をしてもらうというもの。
1.今どんな感情であるか?
2.この週にポジティブ・ネガティブな経験をしたか?それはどんな内容か?
3.今の仕事の満足度はどれくらいか?
また、事前に研究者から
半数の参加者は「意識して積極的に親切をする」グループ
半数の参加者は「期間中なにも親切を受けないグループ(※参加者には内緒で)」
に分けて二つのグループの違いをチェックしたわけです。
ちなみに「親切」の度合いですが、何かを取ってあげるとか、『ありがとう!』を積極的にいうとか、ドリンクをおごるとか、あくまで日常の中で出来る負担にならないレベルのものです。
では、研究の結果ですが、
① 親切にされた方もした方も、同程度のオートノミー性の向上(仕事への自信がついた)
② 親切にした方は人生と仕事の満足度が向上すると同時に気分の落ち込みが減少
③ 親切にされた方は、親切にされたあとでの他人にする親切の確率が、親切にされなかった参加者群よりも3倍も高くなった。
※オートノミー性 → 幸福感・安心感を得る営みが自主的・自律的であること
この実験で特筆すべき点は③の
親切にされた方は、親切にされたあとでの他人にする親切の確率が、親切にされなかった参加者群よりも3倍も高くなった。
ことです。
つまり実験の結果は
親切な行為はお互いの感情に良い影響をもたらすだけでなく、良い感情の感染をも引き起こす。
ということです。
親切をすることによって仕事に対しての満足度も上がり、気分の落ち込みも減少するなんて良いことだらけですよね。
是非、試してください。
ちなみにですが、転職を繰り返す人はどこへ行っても同じ嫌な感情を感じて、また次の職場を探し始める傾向があります。
組織そのものを変えることはできませんが、心理学的に自分が変わることは可能です。
平成から令和へと新しい時代が来ます。
この機会に「親切プロジェクト」一緒に挑戦してみませんか?